買収
Agility Robotics、ナスダック上場を前にSPACとの取引を完了

Agility Roboticsは2026年11月4日、特別買収目的会社Churchill Capital Corp XIとの企業結合を完了したと発表した。統合後の会社の普通株式とワラントは、2026年11月5日にNasdaqで取引を開始する見込みだ。
Agilityは、上場により、実績のある商用導入を実施している米国唯一のヒューマノイドロボット専業上場企業になると見込んでいる。
Churchill XIの普通株式、ワラント、ユニットは、従来のティッカーシンボルでの取引を終了する。発行済みのユニットは、それぞれの構成証券に分離され、取引完了後は上場されなくなる。
Agilityの既存株主は全員、保有する株式の100%を統合後の会社に引き継ぐ。株主とChurchillのスポンサーが保有する株式には、取引完了後180日間の売却制限が適用されるが、一定の株価パフォーマンス基準を満たした場合は、期間が早期に終了する可能性がある。Agilityは、一部株式の再販売に向けて米国証券取引委員会に登録届出書を提出するが、これによってロックアップが解除されることはない。
取引完了を支えた資金調達
取引完了に先立ち、2026年11月2日にChurchill XIの株主が統合と関連するすべての提案を承認し、投票総数の84%超が取引を支持した。2026年10月30日の発表では、取引費用を差し引く前の総資金調達額は約4億6,500万ドルと見込まれていた。内訳は、Churchill XIの信託口座から約1億6,400万ドル、1株当たり10ドルで引き受けられ、Foxconnが主導する普通株式の私募投資から約2億100万ドル、そして統合の発表後にすでに受領した1億ドルの株式資金だ。この資金は、事業の商用展開を拡大し、企業顧客への導入を加速するために充てられる予定だった。
商用導入とDigit 5の受注
Digitは、反復的で身体的負担の大きい作業の自動化を目的に設計されており、GXO、Schaeffler、Toyota Motor Manufacturing Canadaとともに、製造、流通、物流の各分野で商用導入されている。Agilityによると、ロボットの実環境での稼働時間は累計6万5,000時間を超える。
GXOは契約を拡大し、米国内の追加2施設へのDigitの導入を盛り込んだ。導入は2027年初頭に始まる見込みだ。AGCOは別途、カンザス州ヘストンの製造施設でDigitの試験導入を行う商用契約を締結し、2027年に開始する。
次世代モデルのDigit 5は、人とロボットが変化の多い産業環境で近接して作業できるよう、協調的な安全性を重視して設計されている。Agilityによると、Digit 5について、複数年にわたる受注が3億ドルを超える額で確約されている。この金額は、契約上のマイルストーンや製品の機能・仕様を条件として、今後実現する可能性のある価値を示すものであり、当期の売上高ではない。早期アクセス顧客への初回納入は2027年上半期、一般提供は2027年末を目標としている。
Agilityの事業を支えるインフラには、年間最大1万台のロボット生産を想定して設計された米国の製造施設RoboFabと、ロボット群の導入・管理を担うクラウド型企業向けソフトウェアプラットフォームAgility Arcが含まれる。
Agilityは、顧客への導入実績を伴ってナスダックへの移行を迎える。次の成長段階の規模は、条件付きのDigit 5受注を2027年の納入につなげ、RoboFabの設計上の生産能力とAgility Arcを活用して、より広範な導入を支えられるかにかかっている。












