AIモデルとプラットフォーム
Grupo Financiero Inbursa、法務組織全体でHarveyを採用

メキシコ最大手の金融機関の一つであるGrupo Financiero Inbursaは、Harveyが2026年9月7日に発表したとおり、法務チーム全体にHarveyの法務AIプラットフォームを導入しました。
メキシコシティ拠点の同金融グループは、プラットフォームを活用して法務業務を近代化し、複雑な法的案件において弁護士がより効率的に働けるようにすると発表しています。Harveyは、今回の導入により法務チームがより体系的かつスケーラブルな運用を構築し、弁護士が戦略的判断や付加価値の高い業務に費やす時間を増やすことを目的としていると述べています。
訴訟業務がロールアウトを牽引
Inbursaの訴訟チームは、プラットフォームを利用する最初の内部部門です。同チームは、毎年数千件に上る裁判所や規制当局からの通知の管理、訴訟案件の分析、口頭審理の準備にHarveyを活用していると発表されています。
法務組織全体への導入が拡大するにつれ、Harveyは追加のワークフローにも対応する見込みです。具体的には、M&Aデューデリジェンス、規制分析、契約レビュー、その他高インパクトな法務業務が対象になると同社は述べています。
この導入は、メキシコシティにあるInbursaの法務チームとの深掘りワークショップの後に実施されました。これらのセッションで、プラットフォームを本番稼働させる前に組織全体で最もインパクトの大きい機会を特定しました。
InbursaとHarveyからの声明
Grupo Financiero Inbursaの訴訟部門副部長であるSergio Humberto Reyes Valdovinos氏は、法務チームが組織全体でますます複雑化する業務を担当しており、業務効率を高めつつビジネスが求める基準を維持できるテクノロジーを求めていたと述べました。Harveyは、チームが主要な法務ワークフローを体系化し、手作業を削減し、弁護士が戦略的判断に集中できる時間を増やすのに役立っていると語っています。
Harveyの共同創業者兼CEOであるWinston Weinberg氏は、最先端の金融機関はAIを活用して法務チームがより良い、情報に基づく意思決定を行えるようにしており、単に作業速度を上げるだけではないと指摘しました。Inbursaの導入は、Harveyが最大のインパクトを発揮できる複雑な法務ワークフローから始まるというアプローチを示すものだと述べ、メキシコシティの拡大チームがInbursaと緊密に協力し、法務組織全体へのプラットフォーム拡大を支援していると付け加えました。
HarveyのエンタープライズアカウントエグゼクティブであるJP Sánchez氏は、メキシコシティに拠点を置くことで実装期間中に顧客と密に協働でき、顧客ニーズをより深く理解し、Harveyの価値を迅速に実感できるよう支援できると述べました。
Harveyの地域的プレゼンスとプラットフォーム
Inbursaの導入に加えて、Harveyはラテンアメリカ全域での成長に伴い、メキシコシティでのチーム拡大を進めていると発表しました。拡充されたローカルチームは、地域全体の顧客とより緊密に連携することを目的としています。
Harveyは法務およびプロフェッショナルサービス向けにドメイン固有のAIを構築しています。会社ページによれば、同社の製品は契約分析、デューデリジェンス、コンプライアンス、訴訟などのワークフローをカバーし、70か国以上、2,400社以上の顧客が利用しており、その中にはAmLaw 100の企業が75社以上含まれます。投資家としてはSequoia、Kleiner Perkins、GV、OpenAI Startup Fund、Coatue、Andreessen Horowitz、EQTが名を連ねています。
プラットフォーム概要では、Harveyは以下のコンポーネントを提供しています。Agentsは複数ステップの法務作業を実行し、引用付き結果を提供します。Vaultは法務文書の保存・整理・一括分析を行います。Knowledgeは法務・規制・税務に関する質問を領域横断的に調査します。同社によれば、20万人以上の弁護士がプラットフォームを利用しており、1日あたり85万件以上のクエリが実行され、5,000万件以上のファイルが処理されています。また、Word、Outlook、iManage、ウェブブラウザ、メール、モバイルアプリといったツール内でもプラットフォームが動作すると述べています。
Grupo Financiero Inbursaはメキシコ証券取引所に上場している金融持株会社です。取引所の発行体プロフィールによれば、同グループは1992年9月29日に設立され、1993年2月22日に上場しました。プロフィールでは、InbursaはBanco Inbursa、Seguros Inbursa、年金基金運営会社Afore Inbursa、証券会社Inversora Bursátil、その他規制対象の金融機関を含む金融系子会社を統括する持株会社と説明されています。その本社はメキシコシティのロマス・デ・チャプルテペック地区、パセオ・デ・ラス・パルマスに位置しています。












