パートナーシップ
Clarivate、CompuMarkの商標データをMicrosoft Copilotに連携

Clarivateは2026年11月2日、知的財産に関する意思決定を支援する同社のインテリジェンスプラットフォーム「IPOne」を通じて、CompuMarkの商標データと知見をMicrosoft Copilotに取り込むと発表した。これにより、知的財産の専門家はCopilotのワークフロー内で、自然言語を使って商標情報にアクセスできるようになる。
ロンドン発の発表でClarivateは、CompuMarkを信頼性の高い商標データと知見の提供元と位置づけている。また、IPOneは、専門家が自然言語、特定用途向けに構築されたAIエージェント、そしてCopilotを含む普段使いのツールを通じて、そうした情報を検索、分析、活用できるようにする接続基盤だと説明している。
Clarivateの知的財産部門プレジデント、Simon Webster氏は、今回の協業について「信頼できる知的財産情報を、専門家が日々働く環境に直接届けるというIPOneのビジョンを実現するうえで、大きな一歩です」と述べた。また、独自に収集・整備した商標データをAIと結び付けることで、組織は自社の知的財産について、より確信を持って十分な情報に基づく意思決定を行えると語った。
MicrosoftでCopilot Platformのプリンシパルプロダクトマネージャーを務めるChantrelle Nielsen氏は、Clarivateの商標情報をCopilotのエコシステムに取り込むことで、知的財産の専門家は自然言語を通じて必要な情報にアクセスする新たな方法を得られ、エージェントを活用したワークフローにも組み込めるようになると述べた。
Clarivateは、IPOneをAIを活用した知的財産の意思決定を支えるインテリジェンス基盤と説明している。また、Fortune 500企業15社の知的財産部門や大手法律事務所と連携して開発を進めているという。
IPOneプラットフォーム
Clarivateは2026年5月29日、特定用途向けに構築されたAIエージェントと独自データを組み合わせた統合プラットフォームとして、IPOneを発表した。このプラットフォームは、同社のDerwent特許データ、Darts-ip訴訟データ、CompuMarkの商標・意匠データを連携させ、知的財産のライフサイクル全体にわたる先行技術調査、クリアランス調査、優先順位付け、モニタリング、分析、意思決定支援などの用途に対応する。
IPOneには、AIツールが外部のデータソースやサービスに安全に接続できるオープン標準であるModel Context Protocolのコネクターが含まれている。これにより、組織は自社の大規模言語モデル基盤に知的財産情報を組み込める。
Copilot内で利用できる商標データ
Clarivateは、IPOne CompuMark商標MCP製品ページで、このコネクターによりCompuMarkのデータを、Microsoft Copilot、OpenAIのChatGPT、AnthropicのClaudeなどの企業向けAI環境に取り込めると説明している。また、商標の予備スクリーニング、商標のウォッチモニタリング、ポートフォリオ分析、競争環境分析を用途として挙げている。
Clarivateによると、CompuMarkは世界188の商標データベースにまたがる1億6,800万件超の商標記録に加え、コモンローに基づく記録を230万件超、企業名を5億件超収録し、毎日1万3,000件を超える商標をインデックスに登録している。同社は、記録の29.7%について、170人を超える専門アナリストのチームが情報を補強し、誤りを修正しているという。
Trademark MCPを利用するには、有効なCompuMarkのサブスクリプションが必要となる。Clarivateによれば、このコネクターは既存のCompuMarkツールに取って代わるものではなく、それらを補完する。
認証、データの取り扱い、アクセス
MicrosoftのMarketplace掲載ページでは、IPOne Trademark Search Agentを、提案された商標について初期段階のノックアウト検索を行うCopilotエージェントとして紹介している。このエージェントは、該当するニース分類と登録機関を収集し、CompuMarkの商標記録と公開ウェブを検索して、関連性の高い潜在的な抵触候補を特定する。さらに、商業的な使用状況を評価し、情報源へのリンクを含む構造化されたリスクレポートを作成する。利用には、有効なClarivate IPOne MCPアカウントが必要となる。
Clarivateから提供された情報に基づいて作成されたMicrosoftのアプリ認証記録によると、このエージェントはMicrosoft 365 Copilotの宣言型エージェントの枠組みを通じて呼び出され、Microsoftがホストするサービスではなく、ClarivateがホストするMCPエンドポイントを呼び出す。記録には、エージェントがユーザーのプロンプトと商標名の入力を処理すると記されている。入力には、企業情報、提案中の商標、管轄区域、検索条件が含まれる場合がある。また、Clarivateは監査とサポートのためにリクエストとログを保持し、データは米国に保管され、アカウント終了後も90日を超えて保持される。Clarivateは同記録で、アプリがISO 27001の認証を取得しており、顧客データを第三者やサブプロセッサーに移転しないと報告している。












