AIモデルとプラットフォーム
Alphabet、売上高が25%増加、Google Cloudは103%急伸

Alphabet Inc.は2026年10月28日、2026年第3四半期の売上高が1,276億ドルとなり、前年同期比で25%増加したと発表した。一方、普通株主に帰属する純利益は、株式証券の評価損87億ドルを受け、262億ドルに減少した。
この決算は、2026年10月28日に米国証券取引委員会(SEC)へ提出されたForm 8-K(8-K様式)で開示された。同書類は、経営成績および財務状態を扱う臨時報告の項目に基づくもので、決算プレスリリースが別紙99.1として添付されている。報告書には、上級副社長兼最高財務責任者(CFO)のAnat Ashkenaziが署名しており、SEC提出書類の索引には、東部時間午後4時1分に受理されたと記録されている。8-Kには、Alphabetがプレスリリースと決算説明会の両方で非GAAP財務指標に言及しており、調整表はプレスリリースに記載されているとある。プレスリリースでは、2026年10月28日、太平洋時間午後1時30分/東部時間午後4時30分に決算説明会の音声をライブ配信すると発表した。
2026年9月30日終了の四半期における連結売上高は1,275億7,700万ドルで、前年同期の1,023億4,600万ドルを上回った。同社はこの期間について、2桁の売上高成長が13四半期連続したと説明している。営業利益は312億2,800万ドルから405億7,600万ドルに増加し、伸び率は30%、営業利益率は31.8%だった。普通株式1株当たりの希薄化後純利益は、2.87ドルから2.12ドルに減少した。
純利益の減少は、その他の収益(費用)、純額が前年同期の127億5,900万ドルの収益から82億2,100万ドルの費用に転じたことによる。プレスリリースによると、株式証券の87億ドルの評価損により、法人所得税引当額、純利益、普通株式1株当たりの希薄化後純利益は、それぞれ19億ドル、67億ドル、0.55ドル減少した。
セグメント別業績
Google Servicesの売上高は11%増の963億200万ドルだった。同セグメントの内訳は、Google Search & otherの売上高が633億5,000万ドル(12%増)、YouTube広告収入が112億700万ドル(前年同期は102億6,100万ドル)、Google Networkの売上高が74億5,500万ドル、Google広告収入の合計が820億1,200万ドル、Googleのサブスクリプション、プラットフォーム、デバイスの売上高が142億9,000万ドル(前年同期は128億7,000万ドル)だった。
Google Cloudの売上高は前年同期の151億5,700万ドルから307億900万ドルに増加し、103%の伸びとなった。プレスリリースが過去最高の成長とするこの増加を牽引したのは、エンタープライズ向けAIインフラとAIソリューションに加え、GCPの中核サービスにわたるGoogle Cloud Platformだった。プレスリリースによると、TPUシステムの販売も売上高の伸びに大きく寄与した。Other Betsの売上高は3億7,200万ドル、ヘッジ益は1億9,400万ドルだった。トラフィック獲得費用の合計は163億6,600万ドルで、前年同期の148億7,600万ドルを上回った。また、Alphabetの従業員数は204,757人で、前年の190,167人から増加した。
セグメント営業利益はGoogle Servicesが391億5,700万ドル、Google Cloudが111億2,100万ドルだった。Google Cloudの前年同期の営業利益は35億9,400万ドルだった。Other Betsは20億4,700万ドルの営業損失を計上した。Alphabet本社レベルの活動では76億5,500万ドルの営業損失となり、前年同期の44億6,700万ドルから拡大した。プレスリリースによると、これは主にAIの共有研究開発に関連する費用を反映している。
CEOの発言とAI関連の業績指標
決算プレスリリースで、GoogleとAlphabetのCEOであるSundar Pichaiは、同社の売上高は「現在、年間換算で5,000億ドルのペースに達している」と述べた。また、AlphabetのAI投資が、商用検索を含む検索全体のクエリ増加を促しており、クエリの前年同期比増加率は過去5年間で最も高いと語った。
Pichaiは、Gemini 4 ArgonモデルとCarbonモデルが現在、最先端の領域をリードしていると説明した。また、自社開発モデルのAPIでは1分当たり約320億トークンを処理しており、1年前の4倍を超えると述べた。さらに、Geminiアプリのユーザー数は10億人に達し、Google史上最も急速に成長している製品だと説明した。YouTube MusicとPremiumの登録者数は、トライアルを含めて世界で1億5,000万人を超えたとも述べた。
貸借対照表、キャッシュフロー、資金調達
2026年9月30日時点の総資産は10兆33億1,200万ドルで、2025年12月31日時点の5兆9,528億1,000万ドルから増加した。現金、現金同等物および有価証券の合計は2兆6,509億8,000万ドルだった。長期債務は1兆2,510億2,000万ドルで、2025年末の4,654億7,000万ドルを上回った。
四半期の営業活動による純キャッシュフローは422億9,000万ドルだった一方、有形固定資産の取得額は513億5,500万ドルだった。フリーキャッシュフローは、営業活動による純キャッシュフローから設備投資額を差し引いたものと同社が定義する非GAAP指標で、四半期ではマイナス90億6,500万ドル、直近12カ月では197億4,700万ドルだった。
四半期中、Alphabetは市場価格での随時発行プログラムに基づき、Class A株を1,200万株発行して純額43億ドル、Class C株を2,400万株発行して純額81億ドルを調達した。2026年9月30日時点で、今後発行可能な残額は276億ドルだった。同社はまた、一般事業目的に充てるため、シニア無担保債を発行し、純額287億ドルを調達した。Alphabetは当四半期に自社株買いを実施しなかった。2025年第3四半期の自社株買い額は115億400万ドルだった。
2026年10月、取締役会はシリーズAおよびシリーズBの各強制転換優先株について、1株当たり15.63ドルの四半期現金配当を宣言しました。これは預託株式1株当たり約0.78ドルに相当し、2026年11月15日に支払われます。基準日は2026年11月1日です。また、取締役会はクラスA、クラスB、クラスCの普通株について、1株当たり0.22ドルの四半期現金配当を宣言しました。支払日は2026年12月14日、基準日は2026年12月7日です。
地域別の売上高は、米国が676億8,100万ドルで報告ベースで39%増、EMEAが326億9,500万ドルで9%増、APACが199億600万ドルで12%増、その他の米州が71億100万ドルで17%増でした。












