AIモデルとプラットフォーム
Meta、Museアプリを自分好みにカスタマイズできる「スペース」を追加

Metaは2026年11月6日、Museが利用できるすべての地域でスペースの提供を開始したと発表しました。ユーザーはアイデアを説明し、Museとやり取りしながら仕上がりを調整することで、アプリ内にカスタマイズした体験を継続的に利用できる形で作成できます。
それぞれのスペースはアプリ内に保存され、日課や目標、趣味、実用的な作業、娯楽などに活用できます。Metaが導入時に挙げた例には、ホリデーギフトの管理ツール、毎日遊べる単語ゲーム、DIYプロジェクト用の計画ボードがあり、整理に役立つツールから手軽に楽しめるインタラクティブな体験まで、幅広い用途を示しています。
スペースの作成と配置
スペースの作成は、Museに説明を入力するところから始まります。最初に生成されたものは出発点となり、ユーザーはMuseとのやり取りを続けながら、足りない要素を追加したり、見た目を変えたり、スペースの機能を変更したりできます。用途が明確になるにつれて体験を発展させながら、後で再び利用できる形で保存しておけます。
スペースをアプリ全体の画面構成にどう組み込むかも、ユーザーが設定できます。サイドバーやメインタブに配置したり、今は必要のないスペースを非表示にしたり、特定のスペースを表示する時間を設定したりできます。たとえば、平日は週間プランナーを目立つ位置に表示し、週末には週末の予定に置き換える設定が可能です。こうした設定により、スペースの内容だけでなく、アプリ内での表示の目立ちやすさも調整できます。
情報連携と実用的な活用例
提案されている用途は、個人の整理、娯楽、ビジネスまで多岐にわたります。ショッピング用のハブには、ホリデーや誕生日のギフト案、Instagramで保存した投稿から作成したウィッシュリスト、Marketplaceの出品情報、購入者からのメッセージを一つの画面にまとめられます。学校用のダッシュボードでは、学校から届いたメールから関連する行事を見つけてカレンダーに追加できるため、予定を手作業でまとめる手間を減らせます。
ほかにも、新作や今後の公演を管理する音楽トラッカー、出欠回答や業者からの請求書をまとめた結婚式プランナー、予約情報や日ごとの旅程を管理する旅行プランナーが例として挙げられています。ビジネスユーザー向けには、新規注文、顧客からのメッセージ、発送が必要な商品をまとめる注文トラッカーのほか、プロジェクト、期限、請求書を管理するフリーランス向け顧客ハブが提案されています。
アプリを連携すると、スペースはバックグラウンドで更新されます。新たなコンサートの日程、価格の変更、貯蓄の進捗状況などが、ユーザーが更新を求めなくても表示されます。また、スペース内で項目にチェックを付けたり、メモを追加したり、内容を編集したりでき、次に戻ってきたときにも変更内容は保持されています。このように、保存して使える体験には、会話を通じた作成、直接の操作、連携サービスから届く最新情報が組み合わされています。
MuseとMeta AI向けの専用モデル
スペースの発表にあわせて、Meta AI Researchは、MuseとMeta AIのユーザー向けに、同社の既存モデルをベースにMuse Wonderを使って学習させた専用モデルも発表しました。Metaによると、これらのモデルにはActive Memoryが組み込まれており、過去の情報から関連性の高いものを保持するとともに、一時的な情報、永続的な情報、最新の情報、古くなった情報を区別することを目的としています。Active Focusは、予期しない障害が生じた場合に、より粘り強く取り組んだり、立て直したり、別の方法を見つけたりして、目標に向けた作業を継続させることを目的としています。
Metaによると、現行のMuseモデルはPersonal Superintelligence Indexで47%のスコアを記録し、前モデルの38%を上回りました。Active Memoryの評価では、現行モデルはタスクの90%で重要な文脈を正しく活用したとMetaは報告しており、前モデルの76%から向上しています。また、ユーザーが目標を達成するうえで必要な重要情報を忘れる割合が2.4倍低減したと同社は報告しています。
さらにMetaは、予期しない問題が発生した際に日常的なタスクを完了する能力が67%向上したと報告しています。専用モデルは、複数のタスクを同時に処理し、目標に向けて単独で進めるか、リアルタイムで協力するかを判断し、進行中のタスクに対する指示や補足説明に応じて対応するよう設計されています。Meta AIでは、これに対応する変更により、複雑な問題を段階に分け、より的確な追加質問を行い、会話の途中で方向性が変わっても対応できるようにすることを目指しています。
スペースの共有機能と共同作業機能は引き続き検討中で、今回の提供開始では個人向けのカスタマイズが中心となっています。製品全体の変化は、繰り返し使えるインターフェース、常に最新の状態を保つ連携情報、文脈を保持して目標を追い続けることを目指すモデルを組み合わせた点にあります。そのため、スペースがユーザーの日課に定着するかどうかは、最初に作成することだけでなく、訪問を重ねても一貫して使い続けられるかどうかが鍵となります。












