資金調達
EASE、南アフリカとガーナでのAI医療機器展開拡大に向け950万ドルの増資を実施

オランダを拠点とする医療機器のサービス提供会社EASE Holdings BVは、事業を南アフリカとガーナで拡大するため、米国を拠点に新興市場の資産担保融資に投資するAAFC Group Incから950万米ドルの追加出資を確保したと、同社は2026年11月2日に発表した。今回の出資により、EASEの株主資本は総額2,400万米ドルとなった。
EASEによると、今回の追加出資は既存の融資枠と合わせて、先進的でAI機能がますます強化される医療機器の設置台数を増やす資金となる。「今回の投資は、医療提供者がより多くの診断や治療を行えるようにし、より多くの患者が必要な医療を受けられるよう支援する、当社の医療インフラ・プラットフォームを拡大するうえで重要な一歩です」と、EASEの最高経営責任者(CEO)であるKanyinsola Oyeyinka博士は述べた。Oyeyinka氏はさらに、同社が今後、より多くの高付加価値機器を顧客に提供し、AIをはじめとする技術の進歩に対応できるよう支援していくと付け加えた。
高付加価値機器を従量課金で利用
EASEは、病院、診療所、専門医療機関に対し、初期投資を最小限に抑えながら、従量課金またはマネージドサービス方式で医療機器を提供している。包括型のプランには保守、サポート、アップグレードが含まれ、運営費として計上できる。同社によると、こうした仕組みにより、医療提供者は機器の所有や管理ではなく、患者のケアに集中できる。対象機器には、MRI、CT、PET-CTスキャナー、手術支援ロボット、放射線治療システムなどがある。
AAFC Groupの最高経営責任者Frans van Schaik氏は、EASEが医療機関の構造的な制約に対処していると述べた。医療提供者はますます高度化する診断・治療技術を必要としている一方、銀行が求める自己資本と負債の比率のため、高度な医療機器の所有には多額の費用がかかるという。「医療技術でAIの活用が進むにつれ、この課題は一層深刻になります。EASEは、医療提供者が技術の進歩に対応できるソリューションを提供します」とvan Schaik氏は述べた。
投資家のニュースルームによると、AAFCはAfrican Asset Finance Companyを指し、リース、資産金融、サービスとしての機器提供プログラムを通じて、新興市場やフロンティア市場で機器を利用できるようにしている。
南アフリカとガーナでの導入実績
EASEはこれまでに、クワズールー・ナタール州とムプマランガ州で手術支援ロボット、ラステンバーグでPET-CTスキャナー、ガーナのアクワティアでMRIスキャナー、アクラでCTスキャナーを導入している。同社のニュースルームのアーカイブには、2024年1月にガーナ東部州のアクワティアにあるSt. Dominic Catholic Hospitalで、同州初となるMRIスキャナーの稼働を発表したこと、2024年にクワズールー・ナタール州のBusamed Gateway Private HospitalにDa Vinci手術支援ロボットを設置したと報告したこと、さらに2025年1月に、同社が南アフリカ初と説明する従量課金型PET-CTスキャナーの稼働を発表したことが記録されている。
こうした初期導入を経て、EASEは南アフリカで2027年に少なくとも2,000万米ドル相当の新規導入を見込んでいると述べた。同国最大手の銀行や大手医療機器メーカーと連携して進めるという。EASE South Africaは取締役会の拡充も予定しており、マネージングディレクターの採用に向けて、Mindcor-InterSearchのWynand du Plessis氏を任命した。南アフリカとガーナ以外では、インド、モロッコ、マレーシアなどへの進出も検討している。












