パートナーシップ
Ricoh USA、HyphenのAutomated Makelineを導入・サポートへ

Ricoh USA, Inc.は2026年10月15日、米国のフードサービス業界におけるロボット導入の促進と拡大を目指し、フードサービス自動化企業のHyphenと提携を発表しました。この提携では、Ricohのライフサイクル管理プログラム「RICOH Service Advantage」を通じて、HyphenのAutomated Makelineの導入と継続的なサポートを提供します。
RICOH Service Advantageの役割
発表によると、RICOH Service Advantageは、急速な事業拡大や導入、継続的なサポートに伴う課題への対応を可能にするライフサイクル管理ソリューションで、先端技術を扱う企業などを対象としています。RicohのService Advantageの資料では、このプログラムを、電子技術分野の相手先ブランド製造業者(OEM)や、自動化技術を導入する小売業者向けのライフサイクル管理ソリューションと定義しています。
公開されている同プログラムのライフサイクルは、「変革&導入」から始まり、技術者、顧客、エンドユーザー向けのトレーニングを実施します。続く「計画&設計」では、技術コンサルティング、現地調査、ライフサイクル評価、機器ファイナンスを提供します。その後の段階では、物理的な構成、導入、実装を行い、設置や移行のサービスも含まれます。「サポート&保守」では、故障時の現地修理、サービスレベル契約、常駐技術者、リモートヘルプデスクの各サービスを提供します。最終段階の「管理&統制」と「撤去&再生」では、包括的なマネージドサービス、デポ修理、機器の撤去、資材のリサイクルを行います。
Ricohによると、米国で1万人を超えるサービス提供担当者を擁し、100万台を超える機器にサービスを提供しています。Ricohは自動化・ロボットサービスのページで、サービス対象の機器カテゴリーとして、自律移動ロボット、無人搬送車、協働ロボット、多関節ロボットアーム、自動保管・取り出しシステム、シャトルシステムを挙げています。また、先端技術を扱う企業はRicohのインフラを活用することで、初期設備投資を最小限に抑えながら、全国規模に拡張できるサポートネットワークを迅速に構築できるとしています。
Hyphen Automated Makeline
発表では、サポート対象の技術としてHyphen Automated Makelineを挙げ、ChipotleとCavaの両社が支援していると説明しています。発表によると、このシステムはドライブスルー、オンライン、キオスクからのデジタル注文を受け付け、カウンターの下でライスボウルやサラダボウルを自動で組み立てます。その間、スタッフは店内の顧客対応に専念し、カウンター上から料理を提供できます。
Hyphenは、自社のプラットフォームについて、Makelineで食事の製造を自動化し、CulinaryOSソフトウェアで厨房スタッフを支援すると説明しています。同社が公開している機能一覧によると、食材の特性に応じて使い分ける複数のディスペンサー、作業者を誘導し食材の残量が少なくなるとスタッフに知らせるMakelight LEDシステム、調理の最初から最後まで各工程をガイドするLiDARおよびビジョンシステムを備えたセンサー群を搭載しています。また、低温・加熱・常温の食材用キャビネットを備え、Hyphenによると、工具を使わない清掃は最短15分で完了します。
Hyphenが公開している仕様によると、担当者は1人で、最大6品のメイン料理を並行して組み立てられ、処理能力は1時間あたり180杯です。重量に基づく食材の計量・投入精度は、誤差プラスマイナス5%以内とされています。注文はAPI、POSシステムとの連携、または手動インターフェースを通じてシステムに入力されます。ディスペンサーにはRFIDが搭載されており、ライン構成の柔軟な変更や、セットアップ時のミス防止に役立ちます。
企業概要と過去の発表
Hyphenの会社紹介ページによると、同社は2020年に創業し、共同創業者で最高経営責任者(CEO)のStephen Kleinと、最高技術責任者(CTO)のDaniel Fukubaが率いています。経営陣は、フードロボティクス、フードテック、フードサービスの各分野から集まっています。
両社の関係は、2026年10月の発表以前から続いていました。Hyphenは、CAVA Groupも出資に参加した2,500万ドルのシリーズB資金調達を発表した2025年8月13日のリリースで、全国で信頼性の高い設置と継続的なサポートを提供するため、Ricoh USAをフィールドサービスパートナーに選定したと明らかにしました。
経営幹部のコメントと引用された市場背景
Hyphenの市場開拓担当上級副社長、Shawn Lange氏は、ロボット技術が業務効率や顧客体験を改善する可能性への関心が高まる一方、業界では事業を拡大する能力が普及の妨げになっていたと述べました。「Ricohとの提携は大きな転機となります。全店舗での導入を希望するレストランに向け、迅速に事業を拡大し、トレーニングを行い、ソリューションを導入できるようになります」とLange氏は語りました。
Ricoh North AmericaのService Advantage担当副社長、Steve Sanders氏は、レストラン事業者は、他社との差別化につながる一貫したブランド体験を提供して売上を伸ばすとともに、コストを削減して利益を改善するため、テクノロジーを活用していると述べました。また、HyphenのロボットソリューションとRicohのサービス品質への約束を組み合わせることで、より多くのフードサービス事業者が競争優位性を得られると語りました。
発表では、自動調理システムを含むレストラン向けロボットの世界市場について、2026年の20億ドルから2033年までに60億ドルへと3倍に拡大し、北米が主な成長要因になるとの予測を引用している。また、全米レストラン協会の最新の業界レポートも引用し、発表によれば、事業者の90%超が、食材費、人件費、保険料、インフレに関連するコストを重大な課題として挙げている。












