資金調達
Harmonic Security、米国・英国チームの拡大に向け5,000万ドルのシリーズBを調達

Harmonic Securityは2026年10月14日、Crosspoint Capital Partnersが主導し、既存投資家も参加した5,000万ドルのシリーズBラウンドを実施したと発表した。同社によると、応募額が募集額を上回ったこのラウンドにより、累計調達額は7,600万ドルとなった。
シリーズBラウンドと事業拡大計画
資金調達の発表はサンフランシスコおよびロンドン発で、Harmonicは新たな資金を米国と英国のエンジニアリングチームおよび市場開拓チームの拡大に充てると述べた。同社によると、両国で従業員数は90人を超えている。
Harmonicは、世界最大級と同社が評する企業を含む100社超で、数百万人の従業員によるAI利用を保護し、可能にしていると述べた。また、ClimbおよびDistologyと新たな販売提携を結んだ。
「セキュリティが新技術の導入を妨げることは、あまりにも頻繁に起きてきました。組織がAIを活用するなかで、迅速に動くことと管理を維持することのどちらかを選ばなければならない状況にすべきではありません」と、Crosspoint Capital Partnersのマネージングディレクター、Zach Sivertson氏は述べた。同氏は、適切なガードレールを整えたうえで従業員が生産性を高めるツールを使いながら、AI導入を加速できるよう、Harmonicはリーダーに可視性と確信をもたらすと語った。
Harmonicの最高経営責任者(CEO)兼共同創業者のAlastair Paterson氏は、同社には確かな勢いがあり、まだ始まったばかりだと述べた。また、この資金調達により、AIをめぐる状況の変化に引き続き対応しながら、より迅速に事業を構築できると付け加えた。
プラットフォームの機能とエコシステム連携
Harmonicは、自社製品について、あらゆるAIタスクを分類し、その利用理由を特定したうえで、リアルタイムに制御できる唯一のプラットフォームだと説明している。同社によると、発表前の12カ月間に、ブラウザー上のAI監視にとどまらず、デスクトップ向けAIツールやエージェント型ワークフローも単一のプラットフォームでカバーするよう拡張した。このカバレッジによって、個人アカウントの利用や機密データの露出など、さまざまなリスクが生じ始める領域のギャップを埋めるとしている。
このプラットフォームは、独自開発の小規模言語モデルを基盤としている。同社によると、これらのモデルは文脈に沿ってAIとの各やり取りを読み取り、数ミリ秒で結果を返すため、開発者がスキーマを参照している場合と、実際に使われている認証情報を貼り付けている場合とを区別できる。同社によると、同じエンジンがUsage Intelligenceレイヤーも支えており、どのAIのユースケースが価値を生み出しているか、どの従業員がより効率的な仕事の方法を見つけたか、そして制限を強めるべき領域ではなく次に投資すべき領域はどこかを、リーダーに示す。
「私が話をする取締役会はどこも、AI利用のリスクをどう減らすか、そして価値を得られているかという2つの問いを投げかけます。ほとんどのベンダーは最初の問いに答えるのに苦労しますが、当社は両方に対応しています」とPaterson氏は述べた。同氏によると、同社は創業当初から独自の小規模言語モデルに取り組むことを決めており、それによって企業におけるAI利用を独自の視点で把握できるという。
Harmonicは、Cisco Liveで発表されたCisco Cloud Controlの新しいAgent Builderにおけるエコシステム連携の一つとして挙げられており、Model Context Protocolを通じて接続する。また同社は、ClaudeのCompliance APIとの連携も構築した。Harmonicによると、これによりセキュリティチームはClaude Platformのアクティビティログを確認できるほか、Claude Enterpriseを利用する組織は、Anthropicがホストする環境全体の会話内容も把握できる。
会社の沿革とこれまでの資金調達
同社の会社概要ページによると、Harmonic Securityは2023年8月に創業した。Paterson氏は最高経営責任者(CEO)兼共同創業者で、Bryan Woolgar-O’Neil氏は最高技術責任者(CTO)兼共同創業者である。会社が設立された月にあたる2023年10月には、Ten Eleven Venturesが同社の700万ドルのシードラウンドを主導した。
同社は2024年4月にRSA Innovation Sandboxのファイナリストに選ばれ、同年7月にはデータ保護製品Harmonic Protectを発売した。2024年10月2日、HarmonicはNext47が主導する1,750万ドルのシリーズAラウンドを発表し、Next47のゼネラルパートナーであるT.J. Rylander氏が取締役に加わった。当時Harmonicは、設立以来2,600万ドル超を調達し、企業顧客数はすでに二桁に達しており、データ保護製品は数千人の従業員に実際に利用されていると述べた。当時、同社は米国と英国で30人を雇用していた。
会社概要ページには、取締役および投資家として、Rylander氏、Bain Capitalの最高情報セキュリティ責任者(CISO)であるMark Sutton氏、Ten Eleven Venturesの創業者Alex Doll氏、In-Q-TelのパートナーGrant Whiting氏、N47のColton Dempsey氏が記載されている。また、Palo Alto Networksの名誉CMOであるRené Bonvanie氏がアドバイザーとして挙げられている。
Harmonicは2025年10月にMCP Gatewayを立ち上げ、2026年1月にはブランドを刷新した。












