パートナーシップ
Go1、OpenAI Academyの講座を職場の学習システムに導入

Go1は2026年11月4日、OpenAI Academyの講座を自社の学習エコシステムを通じて利用できるようになったと発表しました。これにより、人事部門や人材開発チームは、従業員が普段利用しているシステムを通じて、OpenAIが作成したAI研修を提供できます。
提携開始時の講座ラインアップには「AIの基礎」「応用AIの基礎」「エージェントとワークフロー」が含まれ、それぞれ全編を通した講座、またはテーマを絞ったモジュールとして受講できます。組織はこれらの形式を組み合わせ、特定の職種、チーム、能力に応じた学習プログラムを構成できます。このサービスは、人事、人材、タレント、学習・人材開発(L&D)チームに加え、従業員への導入を推進するAI、変革、導入支援の各チームを対象としています。Go1によると、同社のエコシステムは60カ国以上で1,100万人を超える学習者と1万を超える組織に利用されており、75社を超える連携パートナーを擁しています。
基礎からエージェントまでを学べる3講座
入門講座の「AIの基礎」は自分のペースで学習でき、所要時間は約70分です。受講に技術的な知識は必要ありませんが、演習にはChatGPTのアカウントと実際の業務上のタスクが必要です。カリキュラムでは、AI、大規模言語モデル、ChatGPTについて学んだ後、指示の作成、文脈情報の提示、回答の確認、責任ある利用の原則の適用を練習します。
「応用AIの基礎」では、個別のプロンプトではなく、繰り返し行う業務に重点を移します。所要時間約80分の中級講座で、ある程度AIを使った経験がある人を対象としており、先に「AIの基礎」を修了することが推奨されています。受講者は日常的な業務の流れを整理し、AIが役立つ箇所を判断したうえで、プロセスを確認するためのチェックポイントを設けます。
所要時間約90分の中級講座「エージェントとワークフロー」は、個々のタスクや業務の流れでAIを使うことにすでに慣れている受講者を対象としています。OpenAIは、先に基礎講座2つを受講することを推奨しており、受講要件としてChatGPTのアカウント、エージェント機能を利用できる環境、実際の業務上のタスクを挙げています。受講者は、エージェントに構造化された作業を割り当て、期待する結果を指定し、エージェントが対応する範囲を限定する方法を練習します。また、下書きを確認してからワークフローを改善し、再利用する方法も学びます。
OpenAI Academyの講座カタログによると、すべての講座に評価テストが含まれ、公式バッジはAccredibleを通じて発行されます。また、OpenAIの製品やガイダンスの進化に合わせて、講座も更新されます。これら3つの講座を順に受講することで、AIの基礎知識から、反復可能なワークフロー、さらにエージェントへの構造化された作業の委任へと学習を進められます。その全過程を通じて、出力の確認と責任ある利用が繰り返し取り上げられます。
Go1が利用開始と効果測定を支援
従業員が専用ページや検索からOpenAI Academyを見つけられるようにするには、組織の管理者が事前にGo1を通じて有効化する必要があります。管理者は学習プログラムに教材を選んで組み込んだり、特定の講座やモジュールを従業員グループに直接割り当てたりできます。これにより、幅広い基礎研修にも、すぐに必要となるスキルを身につけるための短時間の学習にも対応できます。
OpenAI Academyは既存の学習プラットフォームの契約を通じてGo1上で利用できますが、具体的な連携環境での利用体験は、組織のGo1の設定によって異なる場合があります。Academyの学習コンテンツはOpenAIが管理し、個々の講座の更新や追加内容は時期によって異なる可能性があります。
Go1によると、同社のレポートツールでは、参加状況や進捗を確認し、従業員が学んでいる内容や新たに現れているスキルの傾向を把握できるほか、業界内の同業他社との比較も可能です。こうした測定結果は、カタログをより広範な人材計画に結び付けます。学習チームは、どの講座への関心が高いかを把握し、学習内容の定着を促す取り組みや追加の能力開発が必要な領域を特定できます。
提携により分散したAI研修の課題に対応
Go1によると、従業員によるAIツールの利用状況にはばらつきがあり、利用方法の説明は外部プロバイダー、社内文書、非公式な助言に分散しています。そのため、研修の一貫した提供やガバナンス、参加状況の測定、従業員が追加支援を必要とする領域の判断が難しくなっています。共通のカリキュラムが統一的な出発点となる一方、講座のレベルやモジュールを使い分けることで、職種に応じた能力開発が可能になります。
Go1のCEO、Chris Eigeland氏は、この提携は技術部門以外にも実践的なAIスキルを広げ、人事・学習開発の責任者に、従業員の学習を一元的に管理し、効果を測定できる方法を提供することを目的としていると述べました。OpenAI Customer EducationのLois Newman氏は、講座はOpenAIの研究、製品、安全性、導入を担当するチームの知見を取り入れ、実際の業務タスクを使った演習と、さまざまな職種に合わせた教材を組み合わせていると説明しました。
この提携では、カリキュラムの作成と管理の役割を分担しています。OpenAIが教材を提供して維持し、Go1が有効化、割り当て、レポート作成を担います。そのため、組織のGo1の設定が重要な条件となります。共通のカリキュラムであっても、既存のプラットフォームによって学習者の体験が異なる可能性があるためです。












