買収
顧客現場で活躍するAI専門人材の強化に向け、EXLがAimpoint Digitalを買収

EXLはAimpoint Digitalを買収したと2026年11月5日に発表し、AIエンジニア、プラットフォームアーキテクト、分析コンサルタント、意思決定科学者、AIストラテジストなど約250人の人材を獲得した。この買収により、EXLは顧客企業の現場に展開する人材を拡充し、AI戦略、プラットフォームエンジニアリング、導入、運用管理にまたがる事業の構築を進める。
今回の買収は、企業がAIに多額の投資をしている一方で、多くが取り組みを試験導入から本番環境で価値を生み出す段階へ移行できずにいるという、根深い実行上の課題に対応するものだ。Aimpoint Digitalは、企業向けのデータおよびAIプラットフォームを軸とするコンサルティングとプラットフォームエンジニアリングの専門知識をもたらす。EXLは、こうした取り組みをさらに多くの業務プロセスや事業機能へ広げる計画だ。
顧客現場に展開するチームを拡充
新たに加わる専門人材は、プラットフォームアーキテクチャ、分析、AI戦略など、技術的な導入支援から意思決定支援までを担う。EXLは、拡充した顧客現場展開型チームによって、クライアントのチームの近くに高度な専門知識を提供し、複雑で複数年にわたる変革を支援する体制を強化できると見込んでいる。
このチームは、最初の戦略協議から、アーキテクチャ設計、エンジニアリング、本番環境への導入、運用管理までを一貫して担う連携型のサービスモデルに組み込まれる。両社は、引き継ぎを減らし、責任の所在をより明確にし、測定可能な成果の実現を早めることを目指して、このモデルを設計した。具体的には、AI計画を本番稼働するシステムへと発展させ、継続的な運用管理へ移行する過程でも、同じプロバイダーが関与し続けることができる。
EXLの会長兼最高経営責任者(CEO)であるRohit Kapoorは、今回の統合により、Aimpoint Digitalの顧客現場に展開するストラテジストやエンジニアと、EXLのデータ基盤、業界知識、エージェント型AIソリューション、運用規模が組み合わさると述べた。Aimpoint DigitalのCEO兼共同創業者であるBen Yoppは、買収された側の視点から、同じ強みの組み合わせについて説明した。すなわち、AI戦略とエンジニアリングの人材が、EXLのグローバルな事業展開力や、AIを実業務で運用する能力と結び付くという。
プラットフォームの専門知識とiMeritの買収
Aimpoint DigitalはAnthropic、Databricks、Snowflakeに関する経験も有しており、EXLのパートナーエコシステムにおける存在感を広げる。EXLは、こうした専門知識を生かし、クライアントが信頼するプラットフォームを使い続けながら中核的な業務プロセスを刷新し、本番稼働を早められると見込んでいる。
Aimpoint Digitalの買収は、EXLが2026年8月3日にiMeritの買収を完了したのに続くものだ。iMeritは、AIモデルのトレーニング、評価、強化学習を専門としている。先行するこの買収により、iMeritの技術、専門家主導のソリューション、生成AIの経験、基盤モデルに関するパートナーシップが、EXLの企業向けデータおよびAIの能力に加わった。
これらの買収は、企業向けAIの提供における異なる段階を担う。iMeritはモデルのトレーニングと評価をもたらし、Aimpoint Digitalは戦略、アーキテクチャ、プラットフォームエンジニアリングを加える。EXLはこれらの能力を導入支援やAIの運用管理と結び付け、モデル開発から企業向けAIシステムの継続的な運用まで、関与する範囲を広げる。
企業クライアントにとって重要なのは、EXLが組み立てつつある責任範囲の広さだ。すなわち、一つの責任あるサービス体制のもとで、戦略、導入、運用を担う。連携型モデルの成否を測る中心的な基準は、両社が実現を目指して設計した継続性の確保、責任の明確化、引き継ぎの削減を、拡充した専門知識によって実現できるかどうかである。












