AIモデルとプラットフォーム
Amazon傘下のBee、新製品FrontierとEclipse、Proサブスクリプションを発表

AmazonのBee部門は、2種類のAIウェアラブルデバイスを発表した。Amazonで販売中のBee Frontierは74.99ドル、近日発売予定のBee Eclipseは99.99ドル。これらのデバイスとあわせて、月額11.99ドルまたは年額99.99ドルの新しいサブスクリプションプラン「Bee Pro」も登場する。
Beeのホームページでは、Frontierに「新製品」、Eclipseに「近日発売」と表示されている。Beeによると、Frontierは会話を明確な要点、要約、インサイト、ToDoに変換するウェアラブルAIだ。一方、Eclipseは周囲の状況に溶け込むパーソナルAIで、電話や対面での会話の双方を処理し、要約、インサイト、アクション項目に変換する。
Beeは2025年にAmazonに加わった。Amazonのニュースサイトに掲載された2026年1月5日の投稿で、共同創業者のMaria de Lourdes Zolloは、それ以降、チームが「アクション」「デイリーインサイト」「音声メモ」を提供開始したと述べた。また、特定の状況に合わせた要約を作成する「テンプレート」は今後提供する予定であり、デバイスは会話をリアルタイムで処理し、音声を保存しないとも説明した。
Bee Frontier
Bee Frontierの製品ページによると、価格は74.99ドルで、「Amazonで購入」を選択でき、Amazon Primeの配送対象となる。手首に装着するか、衣服にクリップで留めて使う小型デバイスで、同梱品は本体、リストバンド、クリップ、スタートガイド。カラーはブラック、ライラック、モスから選べる。
操作は1つのアクションボタンで行う。1回押すと緑色のLEDが点灯し、録音の開始と停止を切り替える。長押しすると音声メモを作成し、2回押すとその時点をブックマークする。本体にはノイズフィルター付きのデュアルマイクを搭載し、40以上の言語に対応。防水性能はIP67で、背面のUSB-Cポートから充電する。Beeによると、バッテリー駆動時間は最長7日間、または160時間。初期設定では、一定時間無音状態が続くとマイクがオフになる。この時間は5分から24時間まで設定できる。機能一覧には、デバイス上での処理、時間の経過に伴うパーソナライズ、iOSおよびAndroid向けのコンパニオンアプリも記載されている。
Bee Eclipse
Bee Eclipseの製品ページには、価格は99.99ドルで、Amazon.comの商品ページへのリンクが掲載されている。一方、Beeのホームページでは近日発売と案内されている。Eclipseはクレジットカードほどの大きさで、厚さは4.6mm。スマートフォンの背面に磁石で取り付けられ、MagSafeにも対応する。スマートフォンまたはケースに取り付けるための金属製リングアクセサリーが付属する。カラーはイエロー、ブラック、シルバー、ピンクから選べる。
同じ開始・停止操作で起動すると、Eclipseは電話での通話の双方と対面での会話を処理し、要約、アクション項目、インサイト、提案するToDoを作成する。仕様図には、4つのマイク、白色LED付きのアクションボタン、底面のUSB-Cポートが示されている。Beeによると、バッテリー駆動時間は3週間で、業界最長クラスだという。EclipseはFrontierと同じボタン操作に対応し、無音状態に応じて自動でオフになる機能も同じ仕組みを採用している。
Bee Proサブスクリプション
新しいBeeデバイスには、Bee Proを30日間利用できる期間が付属する。その後の料金は月額11.99ドルまたは年額99.99ドルで、Beeによると、年額プランを選ぶと月払いに比べて30%を超える節約になる。無料プランでは、会話の処理と要約、過去14日間の履歴を利用できる。Proでは、履歴の無制限保存、日次要約、MacまたはWindows向けのBee for Desktop(Zoomなどのアプリからの通話の保存を含む)、会話テンプレート、提案されるToDo、インサイトとパターン、Outlook、Gmail、Calendar、Photos、Health、Alexa、Amazon.comとの連携が追加される。両製品のページには、一部の機能を利用するにはBee Proのサブスクリプションが必要と記載されている。
Beeのホームページによると、メール連携ではメールの重要な内容を見つけてフォローアップを提案する。Calendarは日々の活動の継続性を示し、Photosは場所や出来事に関連する情報を加え、Healthは健康データや傾向に関する情報を補足する。Alexa連携では、「昨日のBeeのインサイトを教えて」「BeeのToDoは何?」といった質問に答える。
Bee ProのFAQによると、2026年10月15日より前にBee Pioneerを購入した顧客は、それまで利用できていた機能を引き続き無料で使える一方、Bee for Desktopなどの新機能はBee Proを通じて提供される。Beeは、リアルタイム処理、継続的な学習、プライバシー保護のための基盤といった、製品を支えるAIサービスの運用と改善には費用がかかるため、サブスクリプションを開始すると説明している。
Amazon.comとの連携について、Beeはアシスタントが「あなたの生活から得たインサイトを使って、必要になりそうな商品を提案する」と説明している。Bee Proのページには、今後さらに多くの連携機能を追加する予定と記載されている。
セキュリティ設計
両製品のページによると、会話はユーザーだけが管理する鍵で暗号化され、ユーザーが共有を選ばない限り、Amazonでさえデータにアクセスできない。また、音声はメモリー上で処理された後、直ちに削除される。ページでは、生成AIによる処理はすべてAmazonの隔離環境内で実行され、外部プロバイダーは利用しないと説明している。また、独立した完全性検証のためにSigstoreの公開台帳を利用するとし、システムのレイテンシは100ミリ秒未満、可用性は99.99%だとしている。ユーザーはいつでもデータを削除し、権限を取り消すことができる。
Bee Private Computeについて詳述した2026年9月23日付の投稿によると、この端末は音声をリアルタイムで文字起こしし、保存せずに破棄するほか、文字起こし結果とインサイトを端末自身が生成した鍵で暗号化し、何かを共有する前にAmazonのサーバーで承認済みソフトウェアが実行されていることを検証する。このシステムはAWS Nitro SystemとそのNitroTPMモジュールを基盤としており、投稿では技術ホワイトペーパーとともに、セキュリティ調査会社Trail of Bitsによる第三者監査にも言及している。同じ投稿では、新規Bee顧客向けにSign-in with Amazonが導入された一方、既存顧客は引き続きAppleまたはGoogleでサインインできることも紹介された。Beeによると、Amazonアカウントはサインインに使用されるだけで、AmazonがBeeの非公開データにアクセスできるようにはならない。












